「法然上人と蛇石」

 
西碑殿から弥谷寺への参道の途中、山中の池のほとりからそれて山を少し登ったところに法然上人蛇身石がある。

蛇の頭の形をした石の口の中に法然上人の歌碑が祀られている。


76kB


松の木が邪魔で蛇の頭の形をした石に見えない。松の木の方が蛇身のようだ。


仲多度郡史」(T7.1.15, 香川縣仲多度郡編纂)によれば−−−

      蛇(ジャ)石   吉原村大字碑殿
西碑殿の山腹蛇谷池にあり。建永の昔法然上人當國に流されて本郡に謫居の折、 地方の靈跡を巡禮し、此の池邊に來りし時、弟子淨賀に向ひ、汝の父は蛇となりて 此の岩中に苦しめり、其の泣聲汝の耳に入らすやと云はれしも、淨賀少しも聞へ されは、疑惑の間に石工を雇ひ、其石を割らせたるに、一尾の小蛇這ひ出しと 云ふ。淨賀は信州、角割親政の二男なり。親政甞て郷里觀音寺の寺領、一町八反 歩の土地の證文を盗み取り、己か所有となしたり。其後故ありて當地に來り、 出釋迦寺に居住せしか遂に死歿す。而して生前に犯せし罪に依り、此の山裾に 蛇となりて苦しみを受けしと云ふ。是により蛇石の稱あり。地名、池名なとにも 殘りて、其の石今尚存せりと云ふ。



H25.8.30

「よしわらの里」(S58.3.3, 吉原小学校 制作)より
よしわらの里





蛇石 法然上人歌碑  案内板  蛇石道標  遍路道標  宮田の法然堂

善通寺  曼荼羅寺  出釈迦寺  禅定寺  西行庵  人面石  鷺井神社  東西神社
我拝師山  香色山  天霧山  七人同志  片山権左衛門  乳薬師  月照上人  牛穴

香川県善通寺市吉原町  トップページへ


inserted by FC2 system